100年前に始まった「習慣」は、一国の食文化ですか❓
古代の中国では、たしかに食用犬肉消費はおこなわれていましたが、北方遊牧民族の影響に加え10世紀に仏教やイスラム教が普及してくると犬肉食は大幅に減少し、中国最後の王朝である清の時代(1644年~)には、「食用のために犬を殺すなど野蛮」とされ完全に「犬肉食禁止」となりました。(*日本古代も犬肉習慣はありました).
このことは、清の太祖「ヌルハチ伝説」に由来しています。
🔶ヌルハチ伝説とは:清の太祖・ヌルハチが軍馬に乗って敵軍に追いつかれそうになった瞬間、彼の猟犬は自分の命を投げ打って必死に敵の足に噛み付き、ヌルハチは逃げることができました。
.以下、ヌルハチが側近に告げた言葉:
「山へ入ると、ありとあらゆる動物がいる。今後は、犬肉食を一切禁止する。犬毛皮の着用も禁ずる。犬が死んだときは、亡骸を地に返す事。犬は人間の感情を理解し、人を救出してくれる生きものだ」。
過去300年もの間、犬は、中国の統治者たちに愛され、崇められてきました。犬食や犬の屠殺は、「野蛮」とみなされ禁止されていました。
🔶ただし、中国南部地方に限ってはこの法律に従いませんでした(ユーリンのある広西チワン族自治区は、中国南部地方)。
ところが、中国国民党(KMT)の時代になると犬を大切にしていた「満州(前政府)」に対する「敵対」から犬への拷問が始まり、犬は生きたまま茹で殺されたりしました。このような犬への虐待は、1928年頃から始まったとされています。中国共産党が政権を握ると、毛沢東主席は犬を「不潔」で「汚らわしい」 とし、犬の大量殺処分を命じました‼
数百万頭もの罪なき犬が殺されましたが、このような残虐行為は、やがて、中国全土に広まり今日まで継続されています。
ソース:
https://www.whatsonweibo.com/20-facts-about-dogs-dog-eating-in-china/.
https://brill.com/view/journals/soan/25/6/article-p513_513.xml?language=en
その他
.
.
中国の犬肉とは、元を辿れば政治間の策略から産まれ、憎悪から弱い立場に向けられた「とばっちり」だったのです。
犬肉は伝統でも食文化でもありません‼
今日でも残酷に犬が殺され続けている中国の犬肉産業は、じつは、「歴史的(統治者間の)確執」が引き金だったのです!
しかもたかが100年ほど前に始まった動物虐待を一国の文化と呼びますか❓
商売人にとっては、
自分のしていることを
「伝統」や「食文化」として定着できたら、
この上ない喜びでしょう!
しかし、
「犬肉産業」は、
食文化などではありません。
犬肉にされる犬は、人間の食料などではなく、歴史的確執の「犠牲者」に過ぎないのです!
「犬肉は中国の食文化だから」と言いながら他国の悪習を否定しないままでいる、犬を助けることを「仕方ない」と匙を投げている人たちに、どうかこの事実を伝えてください。
犬は、人間の食べ物では ありません。
.
「では、犬は食べてはいけなくて、牛や豚なら食べてもよいのか?」と思われる方が必ずおられますが、その通りです。 命の重さは皆同じです。
●動物の肉を食べないほうが健康的に長生きできる、という調査報告が近年増えています。
https://www.hopeforanimals.org/meat-free-monday/362/
人間は、他の生きものの犠牲なくして生きることができません。ならばせめて、他者の犠牲を最小限に抑える生き方をしませんか? 思いやりを持つことは、非常に大切です。