一般社団法人PCA おもいやりのちから 犬猫肉問題:犬猫産業合法国は以下の通り

犬猫肉問題:犬猫産業合法国は以下の通り

 現在、犬猫肉産業が合法な国々は中国、韓国、ベトナム、カンボジア、インドネシア、ラオス、アフリカ(ナイジェリアやカメルーン)などです。現地の動物愛護家や動物保護団体は、残酷な犬肉産業から犬や猫を救う為に、年中休みなしで1日24時間活動をおこなっています。

盗まれてきた犬・猫や拉致された路上犬猫たちは、積み重なる形でぎゅうぎゅうにケージに詰め込まれ、トラックの荷台に積み込まれます。 そして数日間も揺られながら水も餌もあたえられず、屠殺場へ連れて行かれます。 その間、脱水、飢餓、手足尾の切断や骨折、窒息、そして感染症などに掛かり、屠殺場へ到着する前に死んでしまう犬猫も多くいます。

しかし現地活動家たちは言います。

「到着する前に死んだ犬猫はラッキーと言えます。なぜなら、屠殺場で彼らを待ち受けている運命は、実に残酷極まりないものですから・・」

犬猫肉産業で犠牲になる犬猫を助けることのできる存在は人間しかいません。

 到着後、不衛生極まりないな食肉処理場の隅に、仲間が残酷に殺されてゆくのを目にしながら、互いにガタガタ震えながら身を寄せている時でさえも、犬猫たちの最後の希望は現地の活動家さんたちです。

 犬たちは、感電死させられたり、生きたまま殴り殺しにさせられたり、首を吊られたり生きたまま焼き殺されたり生きたまま茹で殺されたりしています。
2013年頃よりSNSを通じてこのような残虐行為は暴露され、世界中から犬猫肉産業に対する反対の声は年々高まっています。

 犬肉は、カンボジアを除いて主に健康利点を勘違いしている高齢男性によって頻繁に食べられています。


 韓国と中国では、年々犬食は激減しています。 その理由として、SNSにより犬猫肉産業についての国際見解が広まってきたこと、そして、犬や猫はペットであるという認識が特に若者の間で広まってきたことにあります。韓国や中国では、犬肉が集中して食べられる「時期」があります。

韓国では、ボクナル (夏の最も暑い日) という期間に特に多く犬が消費されます。

 中国では、広東省、雲南省、広西チワン族自治区 (悪名高いユーリン犬肉祭りが開催される場所)、吉林省、遼寧省などの地域で特に多く食べられています。


 世界保健機関は、「犬の食用取引、犬の屠殺、犬肉消費は、旋毛虫症、コレラ、狂犬病による人間の健康リスクをもたらす」と警告しています。


 かつて犬肉産業合法国であった香港、フィリピン、台湾、タイ、シンガポールなどでは、既に廃止となっています。 犬肉産業合法国の中でも、カンボジア、インドネシア、韓国、中国では、一部の地域で(市の条例により)既に犬猫肉産業は禁止になっています。

🔶ソース:HSI

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中国 ・・年間約1,000万頭の犬たちが人間に食べられていますが、その分人口も多い国です。犬食規模は、年間1頭の犬が140人に食べられている割合です。

犬肉は中国の食文化ではない

実は中国では、清の時代(約300年間)には犬食が禁止されていました。なので本格的に犬食 / 犬肉産業が始まったのは、1920年頃からだと言われています。僅か100年前に始まった慣習を「食文化」だと言えるのでしょうか?

YULIN, CHINA – JUNE 21: Caged dogs wait to be sold in a market on June 21, 2015 in Yulin, China. Yulin’s dog meat festival, where some 10,000 dogs are slaughtered and served up as meals, is often wrongly assumed to be an ancient Chinese tradition. In fact, the festival only dates back to 2009 when it was launched in the city in China’s southwest to celebrate the summer solstice. PHOTOGRAPH BY Feature China / Barcroft Media (Photo credit should read Feature China / Barcroft Media via Getty Images)

また、毎年6月21日から30日まで開催されるユーリン犬肉祭りは、2010年頃に犬肉商売を活性化させる目的で地元の業者たちが始めたイベントです。なので伝統的な祭りではありません。上の画像はユーリン犬肉祭りで犠牲になる犬たちです。中には首輪をつけている犬も多く、中国で食べられる犬の8割以上が盗まれたペットです。

2020年、中国がコロナ発祥地と世界中から言われた際、ユーリン犬肉祭りは「ユーリン夏祭り」と名が変更されました。犬たちはユーリン犬肉祭りの時期に特に多く殺されると言われていますが、実は中国では、1日24時間、365日、あらゆる地域で犬は殺され人間に食べられています。

2016年頃までは、ユーリン犬肉祭りの10日間だけで、1万頭の犬たちが殺され食べられていたと言われています。

しかし2014年頃から1人の勇敢なアメリカ人の活動家が、ユーリンを訪れ、犬肉祭りの実態を撮影などの方法で記録しSNSなどで広く拡散しました。するとユーリン犬肉祭りの時期になると国内外から愛犬家たちがやって来てユーリンの犬肉業者たちは猛烈な抗議を受けました。そのせいもあり、犠牲になる犬の数は、年々激減していっていますが、2022年の今でも祭りは開催されています。

ベトナム ・・年間約500万頭の犬たちが人間に食べられていると言われています。年間1頭の犬が約20人に食べられている割合です。

ベトナムは世界最大の猫食国でもあります。

中国もそうですが食用に犬や猫を飼育する牧場が公式に認められていません。

では食用の犬や猫はどこから調達するのでしょうか? 

世界愛犬連盟の調べでは、犠牲になる犬猫の8割は盗まれたペットと言われています。ベトナムも中国同様、犬猫を虐待から守る法制定がありませんので、殺しても罪にならずまた窃盗罪は約1万円の価値があるものしか対象ではありません。なので、自分の大事な家族が盗まれ虐殺され食べられても、飼い主が1万円以上の価値を犬や猫に証明できなければ、泥棒は何の罪にも問われません。ですので現在犬泥棒は社会的大問題となっており、盗まれた人たちは下の5枚目の画像のように泥棒を捕まえ自分たちで制裁(リンチ)を与えています。

韓国 ・・・年間約38万8千頭の犬たちが人間に食べられていると言われています。年間1頭が約172人に食べられている割合です。

韓国では「ボクナル(又はポンナル)という犬肉食期間があります。これは日本でいう土曜の丑のようなもので、7月から8月にかけ1番暑い日(3回ある)を中心に犬が集中して人間に食べられるために殺されます。ユーリン犬肉祭りと異なり、祭りではありませので、韓国中あらゆる地域で犬肉食がおこなわれます。

2016年頃までは年間300万頭の犬たちが殺され食べられると言われていましたが、国内外のどうぶつ活動家たちの惜しみない努力により犠牲になる犬の数は年々激減しています。

韓国は犬肉産業国の中で、唯一の先進国であり、民主主義国です。

また、韓国は犬肉産業国の中で唯一、食用犬牧場や犬肉業者たちの労働組合が公式に認められている国でもあります。

もはや犬肉は韓国の食文化ではない

ペット人口も増え今は4世帯に1世帯にペットがいる統計が出ています。

犬食人口は激減していますが、韓国で現在犬を食べているのは主に他の犬肉産業国から来た外国人や高齢者たちだけだと言われています。

2021年11月に韓国政府により犬肉問題議論委員会が発足されました。これは韓国犬肉を終決させる目的で作られた委員会です。メンバーには犬肉労働組合長や動物保護団体、政府関係者がいますが、犬肉業者と動物保護団体の対立が厳しく2022年の11月になってもまだ結論が出ていません。

最新の世論調査では、国民の8割強が「犬など食べないし今後も食べない」と回答し、6割強が「韓国犬肉廃止を願う」と回答しました。2000年の歴史を迎える韓国犬肉食は、もう、文化や伝統だと尊重しなくてもよい時期がきているのではないでしょうか?

カンボジア  ・・・犬食をおこなっている割合は調査中。他の犬食国と異なり、カンボジアで犬食をおこなっているのは、若者たちであり、年寄は犬を食べない。最近の統計では約9割の人口がカンボジアの犬食に反対している事実が判明しています。

インドネシア・・・犬食をおこなっている割合は調査中。主に北スラウェシ州で犬食がおこなわれています。犬食をしているのは、主にキリスト教徒たちです。

ラオス ・・・犬食をおこなっている割合は調査中。頻繁にベトナムへ密輸もしている。

アフリカ・・・ナイジェリア、カメルーンなど

🔶ソース: 

「犬肉のプロたち」ジェームス・ハイムス著 / おおおかくらら訳

Soy Dog Foundation, CARE, HSI など